海外FXの約定力

海外FXの選定基準はいくつかありますが、約定力を基準として考えている人もいることでしょう。約定力については海外FX業者の公式サイトに掲載されていなかったりわかりにくかったりすることもあるので、しっかりと見てことがある人も少ないかもしれません。しかし、約定力がしっかりしていない業者を選んでしまえば、思い通りのトレードが実行できないので利益に結びつけることができません。

この記事では、海外FXの約定力とは何か?またおすすめのFX業者の約定力について見ていきたいと思います。これから海外FXで口座開設を考えている方は、業者選定の参考にしてみてください。

海外FXの約定力とは何か?

約定力とは何かの前に、約定とは何かというところから説明しておきましょう。約定とは取引成立を表す言葉です。その約定を実行するために注文を成立させる力のことを約定力と言います。約定力が高いか低いかによって希望する価格レートで取引を成立できるかが変わってきますので、約定力が高いFX業者が選ばれるのは至極当然のことと言えます。

また約定力を図る数値として「約定率」という言葉があります。約定率は、注文がきちんと執行される確率のことを指します。わかりやすい例を挙げると100回の注文を出した時に90回注文が執行されれば約定率は90%となりますし、70回しか執行されなければ70%となります。約定率が高ければ高いほど注文は執行されやすいため、なるべく約定率が高い海外FX業者を選ぶ必要があります。

海外FXの約定スピードとは?

約定スピードとは、約定が執行されるスピードのことを言います。約定スピードが遅いと意図した価格レートで注文d系ません。たとえば、約定率が99.99%のFX業者でも約定スピードが遅いようだと、トレーダーの意図した価格レートで注文を通すことが難しくなります。

海外FXのスリッページとは?

約定したのに注文した価格レートと実際に約定した価格レートが異なってしまう状態のことを「スリッページ」といいます。スリッページ確率が高ければ高いほど、注文が思うように執行されないこととなります。スリッページが発生すると正確に注文が通らないため、利益が予想より小さくなったり、損失が大きくなったりする可能性が高くなります。約定率や約定スピード、スリッページについても、業者選びの際にはしっかり確認するようにしましょう。しかし、スリッページの状況などを海外FX業者が自ら公表することはないので、自身で調査しなければなりませんが、海外FX初心者には少々荷が重いので、ネット上に出ている情報を参照しながら「この業者であれば安全だ」というところを選んで口座開設を行うようにするのが無難です。

海外FXの取引方式とは?

海外FXの取引方式にはDD方式とNDD方式があります。

DD方式とは「Dealing Desk(ディーリングデスク)」を略した言葉です。この方式は、トレーダーからの注文を受ける際に、海外FX業者を通してインターバンクに注文が出されます。その際にトレーダーの注文が必ず発注されているとは限らず、ディーラー側が調整可能となっており、海外FX業者に有利になる注文は市場に流し、不利になる注文は市場に通さないといったノミ行為が行われる可能性もあるのです。DD方式では、トレーダーと海外FX業者の関係は利益相反となる点がポイントです。そのため、トレーダーが儲かると海外FX業者がマイナスに、トレーダーが損をすると海外FX業者がプラスになります。

一方のNDD方式は「Non Dealing Desk(ノンディーリングデスク)」と呼ばれる取引方式です。 こちらは、トレーダーの注文を受ける際は海外FX業者を通さずストレートにインターバンクへ注文が出される仕組みとなっています。これにより、NDD方式ではDD方式と異なり、透明性の高く安全なトレードが可能となります。また、トレーダーと海外FX業者はトレーダーが儲かるとFX業者も儲かるいわゆるWin-Winの関係になります。

そして、NDD方式にはさらに細かく2種類の方法があることも覚えておきたいところ。それが「ECN(Electric Communications Network)方式」と「STP(Straight Through Processing)方式」です。

NDD STP方式:スリッページしにくい/スプレッドは広め
NDD ECN方式:スリッページしやすい/スプレッドは狭め

NDD STP方式はスプレッドが上乗せされる代わりに、流動性が低いもののスリッページしにくい取引方式となっているため、希望の価格レートでの約定が期待できます。NDD ECN方式はスプレッドが狭いというメリットがあるものの、流動性の低い時間帯、大きな取引サイズの場合にはスリッページは起きやすくなる特徴があります。流動性の低い時間でのトレードを小ロット取引するのであればNDD STP方式を、流動性の高い時間に大ロットの取引をするのであればNDD STP方式を選択するのがベストです。

海外FXの取引インフラとは?

取引インフラとは、海外FX業者のトレードで利用されるサーバースペックやサーバ設置場所といった、取引通信環境を言います通信環境が悪ければ価格レートが希望のモノにならなかったり、注文が集中する時間帯にサーバが落ちてしまったりする可能性があります。一般的員はEQUINIXという企業のサーバを利用しているケースではサーバ環境が安定しており、EQUINIXサーバを利用している企業であれば安心できます。EQUINIXはサーバを設置するデータセンターを管理しているインフラ大手企業です。

約定力の高い海外FX業者でトレードするメリット

約定力が高い海外FX業者でトレードを行うとどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは3つほど紹介しておきましょう。

  • 取引チャンスを逃すことがなくなる
  • 希望する価格での注文が通りやすい
  • スキャルピングトレードに効果的

トレードチャンスを逃すことがなくなる

約定力が高い海外FX業者を利用すればトレードチャンスを逃すことが少なくなります。値動きが激しい為替相場では、約定がされないことでチャンスを逃すことも多々あります。約定力が高い海外FX業者であれば問題なく注文が通ることが多いです。

希望する価格での注文が通りやすい

また、約定力が高いと希望する価格で注文が通りやすくなります。取引回数が増えていけば、スリッページによる小さなズレが重なると損失も結果的に大きなものとなります。しかし約定力の高い海外FX業者を利用すれば注文から約定までのスピードが早いだけでなく希望する価格で注文が通りやすくなる点はメリットとなります。

スキャルピングトレードに効果的

約定力の高い海外FX業者はとスキャルピングトレードにとても有利です。
スキャルピングとは、数十秒から数分で取引を行う短期売買で、1回のトレードによる損益は小さいものの取引を何度も繰り返しながら利益を積み上げていくトレード手法となります。そんなスキャルピングでは、スプレッドの差が損益に大きく影響してくるため、約定力の高さが重要となります。約定力が高い海外FX業者を利用することでスキャルピングトレードも安心して行うことができるでしょう。

約定力が高いと言われるおすすめの海外FX業者

ここからは約定力が高いと定評のあるおすすめの海外FX業者をいくつかご紹介していきます。ここで紹介する業者を選んでおけば、約定力に関しては安心できると言えます(他の部分では劣る部分があるかもしれないので総合力で判断してみてください)。

AXIORY

AXIORYは約定率や約定スピード、スリッページ発生率といった約定力に関する実データを公式サイトで公表している非常に珍しい透明性の高い海外FX業者。取引インフラはEQUINIX社のサーバを利用。約定力は非常に高い海外FX業者と言えます。

約定率 99.95%
約定スピード 平均 0.202
取引方式 NDD STP方式
NDD ECN
方式
スキャルピング OK

XM(XM Trading)

XM Tradingは日本人トレーダーに人気の海外FX業者。日本人の口座開設数No.1とも称されています。XM Tradingでは2010年からリクォート・約定拒否なしに努め、100%の注文執行を行っています。公式サイトによると注文のうち99.35%を1秒以内に執行していると記載されており、約定スピードにも自信を持っています。

約定率 100%
約定スピード 平均 1秒未満
取引方式 NDD STP方式
NDD ECN
方式
スキャルピング OK

Titan FX

TitanFXでは、約定力に関する実データを公表してはいないものの、約定率は99.98%、約定スピードは0.338秒の、高い約定力を持つ海外FX業者です。EQUINIX社のサーバを利用しており、インフラ周りも安心です。

約定率 99.98%
約定スピード 平均 0.338
取引方式 NDD STP方式
NDD ECN
方式
スキャルピング OK

GEMOFREX

GEMFOREXでは、全取引の99.99%が0.78秒以内に執行されていることを公式サイトにて公表しているため、約定スピードに特段問題はありません。

約定率 不明
約定スピード 平均 0.780
取引方式 DD方式
スキャルピング OKだが一部制限あり
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