
海外FXの入出金方法は多彩です。最近はビットコイン入金や、オンラインウォレットによる入金も出来るようになってきましたが、海外銀行送金といった方法もいまだ健在です。
この記事では、海外銀行口座を活用する方法はあるのかどうか、?海外FXの入出金方法について紹介していきます。これから口座開設を考えている方は、海外FX業者選定の参考にしてみてください。
海外FXと国内FXの入金方法の違い
海外FX口座は、日本国内のFX業者と比べると入金方法に大きな違いがあります。国内のFX業者の場合、基本的に銀行振込の入金のみ適用されているケースが多いですが、海外FX業者はさまざまな入金方法が用意されています。海外FX業者は、世界中のFXトレーダーを顧客としてFX取引サービスを提供しており、トレーダーにとって都合の良い入出金方法の確保やドル・ユーロ・ポンド・円など複数通貨での入出金への対応など、国内FXとは勝手が違います。多様な入金方法を導入していることで多くのトレーダーに支持されていることもあって、さまざまな入金手段が増えています。
海外FXで利用可能な入金方法
海外FXへの入金方法には、以下のような入金方法があります。
● クレジットカード
● ビットウォレット
● ビットコイン
● 国内銀行送金
● 海外銀行送金
上記は、自身の都合に応じて自由に選択が可能です。それぞれの特徴について解説していきます。
クレジットカード
クレジットカードでの入金は、カード番号やセキュリティコードの入力のみで完了するため、手続きが簡単に行えます。また、資金の即時反映に対応しているケースが多く、すぐにFXトレードを開始したい方にはおすすめです。
一方、カード会社によっては、海外FXへの入出金に非対応のクレジットカードもあります。この場合、入金手続きを何度行っても「入金エラー」となり処理がきちんと行われませんので、。海外FX業者側でも利用できるカード銘柄が限定されていることもあるため、公式サイトなどで確認しておきましょう。
なお、海外FXのなかでも有名なFX業者3社のクレジットカード利用のルールを一覧でまとめました。
ブランド | 手数料 | 最低入金額 | 資金反映 | |
XM Trading | VISA | 無料 | 500円~ | 即時 |
GEMFOREX | VISA/Mastercard | 無料 | 5,000円 | 即時 |
IS6FX | VISA/JCB/Mastercard | 無料 | 5,000円 | 即時 |
FX業者によって利用できるブランドに差があるものの、手数料無料や資金の即時反映される点では魅力があります。入金エラーも起こりにくくスムーズに取引を開始と思われます。
ビットウォレット
電子決済サービスにはさまざまな種類がありますが、なかでも多く採用されているのが「ビットウォレット」です。ビットウォレットは多くのクレジットカードに対応しているため、安定した入金手続きを行えます。ただし、デメリットとしては手数料がかかる点とビットウォレット登録の手間があります。有名なFX業者3社のビットウォレットの導入状況は、以下のとおりです。
対応 | 手数料 | 最低入金額 | 資金反映 | |
XM Trading | 対応 | 無料 | 500円~ | 即時 |
GEMFOREX | 対応 | 無料 | 5,000円 | 即時 |
IS6FX | 非対応 | ‐ | ‐ | ‐ |
IS6FXでは、ビットウォレットが非対応ですが、その他の業者ではスムーズに入金処理が行われるようです。とはいえそもそも普段からビットウォレットを利用していない方であれば、登録の手間がかかるため他の手段を検討するのが良いかもしれません。上記のFX業者では手数料が無料になっていますが、他社のFX業者では条件付きで費用がかかるケースもあるようです。
ビットコイン
ビットウォレットに並んで注目されている入金方法が「ビットコイン」です。手数料が安く入金スピードも早い点でおすすめといえますが、デメリットには「取り扱い業者が少ない」「手続きに手間がかかる」「送金アドレスを間違えると資金を失う」といったことがあります。
有名な海外FX業者3社のおけるビットコインの導入状況は、以下のとおりです。
対応 | 手数料 | 最低入金額 | 資金反映 | |
XM Trading | 非対応 | ‐ | ‐ | ‐ |
GEMFOREX | 対応 | 無料 | 通貨による | 即時 |
IS6FX | 非対応 | ‐ | ‐ | ‐ |
ビットコインは取り扱い業者が少なく、日本進出のFX業者のなかでも1社のみしか対応していません。また、普段から利用していない方にとっては登録を手間に感じるかもしれません。誤送金は資金を喪失することにつながるため、慎重に行いましょう。
国内銀行送金
国内銀行送金は、海外FX業者が指定する日本国内の銀行口座へ送金すると、自身のFX口座に資金が反映されます。ネットバンキングを利用すれば場所を問わず振り込み手続きが可能で、比較的簡単に行える入金方法の一つです。
ただし、少額だと手数料がかかることや、資金が即時反映されない、銀行の営業時間帯でなければ入金不可といった課題もあります。
国内銀行送金の場合、クレジットカードやビットウォレットなどと比べて資金が口座に反映されるまでに時間がかかってしまいます。スピード重視の方は、銀行送金以外の方法を検討するのが良いでしょうなお、海外FXの有名3業者における国内銀行送金の導入状況は、以下のとおりです。
対応 | 手数料 | 最低入金額 | 資金反映 | |
XM Trading | 対応 | 無料 | 1万円 | 30分~1時間以内 |
GEMFOREX | 対応 | 無料 | 1,000円 | 入金確認後即時 |
IS6FX | 対応 | 無料
入金額が2万円以下の場合1,500円 |
1万円 | 入金確認後即時 |
このように、国内銀行送金は全てのFX業者で対応しています。海外FXへの入金の不安感を払拭できて、身近な方法で入金手続きができる点は利用するメリットを感じられることに違いありません。
海外銀行送金
海外銀行送金は、FX業者が指定する海外の銀行に振り込む方法となります。このとき、海外銀行と自身がもつ銀行の間に「中継銀行」が入り、手続きを仲介してもらうことで送金が完了します。仲介が入ることで手数料が非常に高くなるうえ、着金にも数日かかりますため、海外銀行送金は、最終手段ぐらいに思っておきましょう。振り込みや仲介にかかる手数料は数千円程度です。利用の際はできるだけまとまった金額を、1回の振り込みで手続きできるよう留意しましょう。
なお、海外FXの有名3社における海外銀行送金の導入状況は、以下のとおりです。
対応 | 手数料 | 最低入金額 | 資金反映 | |
XM Trading | 非対応 | ‐ | ‐ | ‐ |
GEMFOREX | 対応 | 無料 | 5,000円 | 入金確認後即時 |
IS6FX | 非対応 | ‐ | ‐ | ‐ |
海外FXで利用可能な出金方法の比較
では今度は出金方法について見ていきたいと思います。海外FXからの主な出金方法には、以下の選択肢が挙げられます。
● クレジットカード
● ビットウォレット
● ビットコイン
● 銀行送金
これらの手段について、かかる手数料や日数などを比較していきます。
出金方法の手数料
海外FXの出金方法において、比較すると以下のようになります。
出金方法 | サービス手数料 | 出金手数料 |
クレジットカード | 無料 | 無料 |
ビットウォレット | 無料 | 824円 |
ビットコイン | 無料 | 出金額の0.5% |
国内銀行送金 | 無料 | 数百円 |
海外銀行送金 | 無料 | 約5,000~6,000円 |
サービス手数料とは、海外FXから決済サービスへの送金にかかる手数料、出金手数料とは、決済サービスから自身の口座への送金にかかる手数料を言います。どの方法においても、FX業者から決済サービスへの送金にかかる手数料は無料です。しかし一方で、決済サービスから銀行口座への送金は、トレーダーに手数料負担がかかるのが一般的です。
出金手数料だけで比較して見ると「無料」となるクレジットカードでの出金がお得に感じる方も多いと思います。しかし、クレジットカードは「利益の出金ができない」ため、全資金を口座から引き出すのは困難です。また国内銀行送金の手数料も安いものの、対応している海外FX業者がほぼありません。FX業者の多くが対応していて手数料の安い方法は、ビットウォレットです。海外銀行送金は正直一番やってはいけない送金方法となってしまっています。
出金方法のスピードを比較
また、海外FXからの出金にかかる日数については、以下のとおりです。
出金方法 | 着金速度 |
クレジットカード | 数日~数ヶ月 |
ビットウォレット | 数時間〜数日 |
ビットコイン | 数時間〜数日 |
国内銀行送金 | 当日〜数日 |
海外銀行送金 | 数日〜数週間 |
こちらでは、出金に日数がかからずスピーディーに対応してくれるのが「ビットウォレット」。ビットウォレットと同様の電子ウォレットはサービスには「STICPAY」もあり、これらの決済サービスを導入している海外FX業者は多いです。入金の際は簡単に手続きを行えるクレジットカードですが、出金対応の場合には少々手間と時間がかかります。クレジットカードの場合は「入金キャンセル」手続きとなるため、以前の入金情報との紐づけ処理が正常に行われてからの送金対応になります。カード会社によっては締め日・支払い日を設けているケースがあり、申請のタイミングによってかかる期間が延びることもありますので、急ぎの出金に向きません。
また、このケースにおいても海外銀行送金は時間が異様にかかってしまい、選択肢から外さざるを得なくなってしまいます。ここ最近のオンラインウォレットやビットコインなどの仮想通貨の台頭により、海外銀行送金の出番は寂しいかな、ほぼなくなりつつあります。