海外FXの出金方法

海外FXで多額の利益を出した場合、自身の銀行口座へ引き出したいと考える方は多いのではないでしょうか。しかし、いくら稼いでも、海外FX特有の出金ルールを理解しておかなければ、出金に至りません。また、選択する出金方法によっては利益が口座に反映されるスピードや手数料も異なるため、極力スピーディーで手数料がかからない方法を探したいところです。

この記事では、海外FXにおける利益の出金方法について、ルールや注意点を含めて解説していきます。自身にとって使い勝手の良い手段を選択したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

海外FXの出金にはルールと注意点がある

海外FXから自身の口座へ利益を出金する際は、いくつかのルールと注意点があります。ここでは、トレーダーが把握しておきたい出金時のポイントを解説していきます。

1.出金には優先順位と上限がある

海外FXで複数の入金方法を利用した場合、適用される出金方法に優先順位と上限金額があります。まず、出金の優先順位は以下のとおりです。
1. クレジットカード出金
2. オンラインウォレット(bitwallet・STICPAYなど)
3. 銀行送金

上記の順番を踏まえながら、出金時の上限金額に関する具体例を見ていきましょう。

入金時の利用方法と金額
銀行送金・・・10万円
ビットコイン・・・10万円
ビットウォレット・・・10万円
クレジットカード・・・20万円上記の方法と金額で入金して20万円の利益を得た場合、合計70万円の出金方法は、以下のとおり。
クレジットカード・・・20万円※入金と同額の条件付き
ビットコイン・・・10万円※入金と同額の条件付き
ビットウォレット・銀行送金どちらでも可能・・・40万円

クレジットカードとビットコインには、出金の上限に「入金と同額」という条件が付いています。そのため、優先順位を考慮しつつ入金額以内の金額を出金申請する必要があります。なお、利益を含む残りの金額は、銀行送金・ビットウォレットのどちらでも出金が可能です。上限金額もないため、一度に引き出せる点ではメリットを感じられるでしょう。

このように、出金の際は優先順位と出金額の上限を考えながらの申請が求められます。あれこれ手間を掛けたくない場合は、最初から入金方法を1つに絞るのがよいかもしれません。

2.入金と出金は原則同じ方法にする

海外FX業者の共通するルールに「入金と出金は原則同じ方法にする」というのがあります。これは、トレーダーが資金移動をくりかえして、お金の出どころを分からなくするマネーロンダリング行為を防ぐためと考えられます。

口座開設をしているトレーダーが世界中にいることや、入出金手段の多様化が進んでいることもあり、世界中にいる犯罪者が巨額を悪用しないための防止策の一つなのでしょう。

3.同一名義以外の出金先は申請不可能

海外FX業者へ出金申請を行う際は、必ずFX取引口座と同じ名義の出金先でリクエストする必要があります。第三者はもちろんのこと、たとえ家族でも、海外FX取引口座と異なる名義への出金は認められません。

また、本人名義の出金先を指定していても、FX取引口座とのローマ字スペルが不一致の場合は、海外FX業者側で出金処理が保留になる可能性があります。海外送金や電子ウォレットへの出金に関して、業者とトレーダー間でトラブルが発生するケースも少なくありません。可能であれば、出金申請前にFX取引口座のローマ字修正を届け出るか、出金先口座の名義をFX取引口座のスペルに統一しておけるとスムーズです。

このような「同一名義の規制」が行われるのは、海外FX会社が登録している各金融監督庁より、マネーロンダリング防止措置が義務付けられているためです。犯罪トラブルを未然に防ぐためにも必要なことと理解しておきましょう。

4.入金方法の新規導入と廃止の可能性

海外FXの入出金方法は、とても変わりやすいものです。例えば、数年前まではNETELLERやSkrill、XM Tradingカード(Master Card)などの方法も存在していましたが、突然のサービス中止や日本市場から撤退する事例が過去にありました。撤退に関しては、日本の金融庁の働きかけが影響したという話もあります。

しかし、廃止があれば新規導入もあり、近年はSTICPAYはやビットコインを取り入れる海外FX業者が増えています。したがって、海外FX業者の入出金方法は変わりやすいため、常に最新情報を得る必要があるでしょう。

5.ボーナスは出金不可能

海外FXの魅力の一つにボーナス・キャンペーンがあります。新規口座開設だけで数千円~数万円のボーナスがもらえる場合があり、国内FXと比べても圧倒的にお得です。

しかし、ほとんどの海外業者ではボーナスのみの出金は不可能になっています。ただし、ボーナスを使ったトレードで得た利益分は出金が可能です。

海外FXで利用可能な出金方法の比較

海外FXからの主要な出金方法には、以下の選択肢が挙げられます。

出金方法
  • クレジットカード
  • ビットウォレット
  • ビットコイン
  • 銀行送金

これらの手段について、かかる手数料や日数などを比較してみましょう。

出金方法の手数料を比較

海外FXの出金方法において、以下の一覧表で手数料の比較をしていきます。

サービス手数料 出金手数料
クレジットカード 無料 無料
ビットウォレット 無料 824円
ビットコイン 無料 出金額の0.5%
国内銀行送金 無料 数百円
海外銀行送金 無料 約5,000~6,000円

上記も挙げる2種類の手数料の違いは、以下のとおりです。

サービス手数料・・・海外FXから決済サービスへの送金にかかる手数料
出金手数料・・・決済サービスから自身の口座への送金にかかる手数料

基本的にどの方法においても、FX業者から決済サービスへの送金にかかる手数料は無料になっています。一方、決済サービスから銀行口座への送金には、トレーダー負担の手数料がかかるのが一般的のようです。

手数料だけで見るとクレジットカードを使った出金がお得に感じる方が多いでしょう。しかし、クレジットカードは利益の出金ができないという特徴があるため、全資金を口座から引き出すのは難しそうです。その他、国内銀行送金の手数料も安いですが、対応している海外FX業者はほとんどありません。対応業者数が多くて手数料の安い方法だと、ビットウォレットを選ぶのがよいかもしれません。

出金方法のスピードを比較

つぎに、海外FXからの出金にかかる日数について、以下の表で比較していきます。

出金方法 着金速度
クレジットカード 数日~数ヶ月
ビットウォレット 数時間〜数日
ビットコイン 数時間〜数日
国内銀行送金 当日〜数日
海外銀行送金 数日〜数週間

出金に日数がかからずスピーディーに対応してくれるのは、ビットウォレットです。ビットウォレットと同様の電子ウォレットはサービスには「STICPAY」もあり、これらの決済サービスを導入している海外FX業者は多いと考えられます。

また、入金の際は簡単に手続きを行えるクレジットカードですが、出金対応には若干手間がかかります。クレジットカードの場合は「入金キャンセル」の手続きになるため、以前の入金情報との紐づけ処理が正常に行われてからの送金対応になります。カード会社によっては締め日・支払い日を設けているケースがあり、申請のタイミングによってかかる期間が延びることも。

出金に時間がかかると「きちんと処理されているかな」「資金が手元に入ってくるかな」と不安を抱く方がいるかもしれません。そのような状態を回避するためにも、出金のスピードは重要で、即日送金が叶うサービスを選ぶのが安心につながるポイントといえるでしょう。

海外FXからの出金におすすめなのは「ビットウォレット」

ここまでの内容を踏まえ、海外FXからの出金サービスのなかでおすすめなのは「ビットウォレット」です。ビットウォレットは「電子ウォレット」といわれる送金サービスの一つで、出金処理の早さと手数料の安さが魅力に挙げられます。また、利益分の出金対応も可能で日本語サポートも充実しているため、安心して出金申請を行えるでしょう。

なお、ビットウォレットは、ここ数年で多くの海外FX業者に導入されている入出金方法の一つです。2022年12月時点でビットウォレットの出金に対応している業者は、以下が挙げられます。

● XM trading
● GEMFOREX
● iFOREX
● HotForex
● TitanFX
● Tradeview
● FBS など

ビットウォレットを使い慣れていない方だと、新規登録を手間に感じるかもしれません。しかし、アカウントを一つ作っておけば複数の海外FX業者の資金も一括で管理できるため、サービスの利便性を感じられるはずです。サービスを採用している海外FX業者も非常に多く、安全性の高さもうかがえるでしょう。

海外FX口座からのスムーズに出金でFX取引をさらに楽しもう

海外FXの出金方法にはさまざまな選択肢があり、業者ごとに導入するものが異なります。また、出金サービスを利用する際は海外FXにおけるルールを守る必要があり、あらかじめ把握して手続きしなければ、出金に手間がかかる可能性があります。

自身に合った方法を選ぶためにも、まずは各業者のサービス内容をチェックしてみましょう。もし、どの方法を利用するか悩む場合は、多くの業者で導入されており、出金のスピードと手数料の安さを評価できるビットウォレットを選ぶのがよいかもしれません。利用者の多い決済サービスなら、資金がきちんと手元に振り込まれるか不安を抱くことがなく、安心して手続きを進められるはずです。

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